口座から100万円近く消えているのに気づき、夫を問い詰めました。「浮気してるのは知ってるのよ」と伝えると、夫は「ありえない」と否定し、さらに「お前にも原因がある。年を取ったじゃないか」と言い放ちました。そして、大学生の息子まで私のことを「寄生してる母さん」と罵ったのです。それでも私は耐えていました。でも、息子が浮気相手とデートしていたことを知った時、すべてがつながりました。「あの子は父さんの…

口座から100万円近く消えているのに気づき、夫を問い詰めました。「浮気してるのは知ってるのよ」と伝えると、夫は「ありえない」と否定し、さらに「お前にも原因がある。年を取ったじゃないか」と言い放ちました。そして、大学生の息子まで私のことを「寄生してる母さん」と罵ったのです。それでも私は耐えていました。でも、息子が浮気相手とデートしていたことを知った時、すべてがつながりました。「あの子は父さんの...

口座から100万円近く消えている。私は夫、章に問い詰めた。すると彼は探偵でも雇ったのかと言い放った。誰かを探しているのかと。

私は離婚の準備をしていると言った。財産分与はされても構わない。ただ慰謝料はもらう。そう伝えると、彼は何の話だときょとんとしている。

浮気してるのは知ってるのよ。そう言うと、彼はありえないと否定した。ホテルに行っているところを複数回確認している。彼は途中で体調が悪くなったと言い訳した。本当に具合が悪かったんだ。

それなら誰の友達なの?その人と話をさせて。彼は何もやましいことはないから話す必要はないと言った。ごまかすつもりなら離婚よ。私はそう告げた。

彼は、自分の稼ぎがなくなってどうやって暮らしていくつもりだと言ってきた。誰が?あなたとり太郎に決まってるだろうと。り太郎はまだ大学生なのに。学費はもう貯めてあるわ。卒業できればの話だけど。私はどうやって生きていこうが関係ない。

なぜそんな話になるんだと彼は怒り出した。気持ち悪いからもう一緒にいられない。浮気の1度や2度、別にいいだろう。彼はそんなことを言った。私は録音した音声を再生した。彼の鞄にボイスレコーダーを入れておいたの。彼はそれは盗聴だと言った。どうぞ訴えてください。その覚悟でやってるの。楽しい声がたくさん入ってたわ。

彼は謝った。許さない。でも、お前にも原因はあるだろうと言い出した。何?言ってみて。年を取ったじゃないか。あんたは取ってないの?20年前から何も変わってないなんて言える?男と女は違う。だから若い子に走ったのね。そうだ。私は離婚して素敵な人を見つけたい。これからは別々に生きましょう。

彼は提案してきた。お互い自由にしながら結婚生活を続けないかと。何のために?世間体とか子供のためとか。り太郎はもう成人してる。それに世間なんて気にしない。離婚となれば手続きが面倒だろう。届けを出すだけよ。

ふざけるな。一方的に終わるなんて許さない。浮気した分際で何言ってるの?もういいでしょう。お互いいい年なんだし。恋だの愛だのって年じゃない。外で恋してるくせに。

少し時間をちょうだい。実家に帰るわ。り太郎はどうするんだ。本人が来るというなら私は構わない。

後日、り太郎に電話をかけた。授業が終わったかと聞くと、うんと返ってきた。お母さん、しばらく実家に帰ることにしたから。なぜ?と聞く息子に、お父さんに聞いてと言った。まさか浮気してたとか?あなたももう20歳だから隠さなくてもいいわ。その通りよ。

息子はあっけらかんと言った。「はあ。親父やるじゃん。」そのくらいで怒るなよ。だせえな。私は何を言ってるの?と驚いた。男の甲斐性ってやつだろ?浮気もできない方がましだ。あなたお父さんの味方なの?そりゃそうだろう。力ある父さんの方が神だし。父さんが浮気したのは母さんがバカだからだろう。

本気で言ってる?専業主婦で寄生してる母さんのどこを尊敬できるの?と息子は言い放った。私が反抗期が長いのは、母さんがいつまでたっても説教臭くてだるいだけ。あんたが20過ぎてもしっかりしないからでしょ。そういうとこ、父さんみたいにほっといてくれたらいいのに。あの人は子育てなんてしてないじゃない。あのくらいでちょうどいいんだよ。

私はあきれた。よく言うわ。一人で何もできないくせに。息子はさらに続けた。次の奥さんが来るならそれでいいじゃん。母さんだって俺の面倒を見ずに済むんだからラッキーじゃん。いい年してまだ誰かに面倒を見てもらうつもりなの?だってまだ大学生だもん。ああ、そう。じゃあ好きにしなさい。はーい。

数日後、り太郎は父親と浮気相手の女性に会ったようだった。父さんと彼女の話をしていた。彼女は28歳で、綺麗な人らしい。父は「やっぱり男は若くて美人がいい。母さんみたいなおばさんと一生暮らすなんて罰ゲームだ」と言った。息子はそれに同意していた。私は実家でその話を聞いて、胸が張り裂けそうだった。

そして、り太郎は家に残ると言った。私は荷物をまとめて出ていくことにした。彼は「勝手にしろ」と言った。私が「り太郎は残る」と言うと、「色々と頼んだわね」と皮肉を言われた。私は「手のかかる子だったけど、愛情は伝わってると思ってたからショックだわ」と返した。彼は「お前は家族の誰からも必要とされてなかったってことだ」と言い放った。

私は「そうみたいね。もうどうでもいいわ」とだけ言って、家を出た。

数日後、浮気相手の那乃香が家に越してきたという噂を聞いた。まだ離婚も成立していないのに。り太郎に電話で伝えると、彼は「どっちみち離婚するんだし、慰謝料も請求されるんだから一緒じゃん」と言った。私は「だからってこんな裏切り、あんまりだわ」と訴えた。彼は「俺は俺がいいと思った方について行くだけだ」と言った。

私は腹が立って、「じゃあ残り2年分の学費の支払いはなしね」と言った。バイトでもするか、お父さんに頼みなさい。彼は「それは違うだろ。母さんが学費を出してたわけじゃない」と言った。私は「生活費を切り詰めて住宅ローンを払いながら貯蓄してきたの。離婚する以上、家と土地、そして預金は財産分与の対象よ」と説明した。あなたたちが今の家に住むなら、私は預金を渡すことにする。じゃあ家を売ってそのお金を半分くれない?そう言えば預金は返すわ。彼は「俺に言われても困るんだけど」と言った。大好きなお父さんに伝えておきなさい。

数時間後、章から電話がかかってきた。家の金を持って出ていくとは何事だと言われた。説明を聞いてないの?生活費の口座も空っぽじゃないか。もう月末だから引き落としがある。早く入金した方がいいわ。どうやればいい?くらい入れればいいんだ?いい年した大人がそんなことも知らないの?追い出された私が家計の心配をする気はないわ。

彼は新しい女性と住んでるんだろ?彼女に財布の管理をお願いしたらどう?まだ信用ならないから無理だと言った。顔と見た目だけで信用ゼロなのに、家に入れたの?すごいわね。お前が何もかも放り出すからいけないんだろ。り太郎の学費だってどうするんだよ。さあ、学資保険は小さい頃に入ってたけど、あんなもん受験費用と入学金、初年度の学費で消えたわ。残り3年分はしっかり貯めておいたの。じゃあそれを返せよ。り太郎はあなたを選んだのよ。責任を持って卒業させる義務はそっちにある。

彼は「あんまりだろ。それでも母親かよ」と言った。私は返した。「はい。嫁として育てて、反抗期でボロカスに言われて、夫からも都合のいい扱いされて、それでも家族を愛してたのに、あっさり捨てられた母親ですけど、何か。」

彼は謝った。悪かったよ。好きな女ができたんだから仕方ないだろう。お前にもいい人が現れるといいな。付け焼き刃のような言葉を言われても響かない。私はそう言って電話を切った。

後日、那乃香がり太郎に近づいてきたらしい。「私がママになって嬉しい?」と聞いてきた。り太郎は「まあそうっすね」と適当に返していた。彼女は章のことを「ヤっくん」と呼んでいた。どうして父と一緒になろうと思ったのかとり太郎が聞くと、彼女は「大人の余裕っていうか、毎日可愛いとか好きとか褒めてくれるし」と答えた。小さなスナックで働いていた時にママからきつく当たられて外で泣いていたら、ヤっくんが慰めてくれたらしい。「俺が助けるから、こんなに辛い仕事しなくていいよ」と言われたそうだ。

そして、彼女はり太郎にデートを申し込んだ。昼間は章が仕事でいないから、その間の相手をしてほしいと。り太郎が「無理です」と断ると、彼女は「なんで?ちょっとくらい付き合ってくれてもいいじゃん」と食い下がった。「そんなことしたら好きになっちゃうので」「私もそのつもりだよ」と。彼女はり太郎にキスを迫った。

り太郎は大学を休んで、那乃香とデートした。買い物と昼飯、そしてカラオケに行った。ホテルには行っていない。しかし、章は探偵に依頼していたらしく、2人がホテルに入る写真を掴んでいた。実際はカラオケ店が満員で、たまたま近くのホテルのラウンジで時間をつぶしただけだった。だが、その写真を見た章は激怒した。

「お前、父親の女に手を出すなんてよくできたな」と詰め寄った。り太郎は言い訳をしたが、信じてもらえなかった。「お前は出ていけ。学費も自分で稼げ。」り太郎は「息子より女を取るのかよ」と問いかけた。章は「当たり前だろ。お前のことなんて1ミリも可愛いと思ったことなんてねえよ」と言い放った。

り太郎は言い返した。「自分が若くて美人の新しい女を選んで、長年支えた妻を捨てたんだろ。俺を攻める資格なんてお前にはないぞ。」章は「分かってるよ。大学なんて辞めてしまえ。その程度の学歴なんてあってもなくても同じだ」と吐き捨てた。

り太郎は言った。「俺がどんな思いで受験したか知らないよな。俺を見てくれてたのは母さんだけだった。今更悔やんでも遅いんだよ。」そして、「もういいよ。世話になったね。さようなら」と言い残して家を出た。

数日後、那乃香も章のもとを去った。彼女はり太郎に「私、あの子と結婚したい」と言っていた。昼間ずっと一人だし、り太郎の方が話が合うし、家事にも飽きたし、ヤっくんは臭いし。彼女にとって章は「財布」でしかなかった。り太郎が彼女に手を出さなかったのが、逆に新鮮で嬉しかったのだと言う。

章はすべてを失った。妻も息子も若い女も。

私は実家で両親と過ごしていた。ある日、り太郎から電話がかかってきた。「俺も家を出たよ。というか追い出されたんだけど。とりあえず、父さんと浮気相手の再婚は阻止しておいた。」

私は混乱した。「どういうことなの?」と聞いた。彼は言った。「父さんの味方をするふりをしたんだ。敵を欺くには味方からって言うだろ?人芝居だった。母さんにはひどいこと言ってごめん。」

私は言葉を失った。彼は続けた。「俺さ、父さんが浮気してるの気づいてたんだよね。母さんが出ていって、父さんだけが幸せになるのはどう考えてもおかしいと思って、家に残ることにしたんだ。母さんが家に残っていたら、あの女の本性を暴くチャンスもなかっただろうから。」

私は「だったらそう言いなさいよ。そしたら母さんは出ていかなかったでしょう」と言った。彼は「俺が残る以上、母さんは俺を見捨てない。でも出ていった。だから、ひどいことを言って怒らせる必要があった。だとしても言いすぎたけど、ごめんなさい」と謝った。

私は「もういいのよ。子供の嘘も見抜けないなんて、母親失格だわ」と言った。彼は「その上学費払わないとか大人げないことして。あれはビビったね」と笑った。

「でも、もし誤解が解けなくて中退になってもよかったんだ。父さんさえ不幸になってくれれば、どうしてそこまで?」と私は問いかけた。彼は言った。「『ありがとう』とか『ごめんなさい』って、俺は教えられてきたよ。でも、母さんに無神経なことを言って傷つけたり、毎日遅くまで家のことをしてる母さんに、父さんが言葉をかけてるのを見たことがなかった。俺、子供の頃からずっとおかしいと思ってたんだ。」

私は「ああ、やっぱり子供はちゃんと見てるのね」と呟いた。彼は続けた。「でも次第に、俺も『ありがとう』すら言えなくなってた。恥ずかしいというか、照れるというか。言わなくても分かるだろうみたいな。反抗期が長引いたんじゃない。感謝してるのに口に出せない自分が嫌で、母さんと距離を取ろうとしてただけなんだよ。」

私は笑った。「あんたって怖いわね。お礼なんていいのよ。普通に喋ってくれればそれだけで良かったのに。とにかく、いろいろとごめん。」

「もういいから、会って話しましょう。じいちゃんとこまで来れる?直接言いたかったから、実は今もう向かってる。」「今日はたまたま焼き肉の予定なの。り太郎が来るならお肉買い足さなきゃね。」「え、一緒に食べていいの?」「当たり前でしょ。子供にご飯を食べさせない親がいる?」「ありがとう。大学は遠くなるけど通えるわね。」「辞めなくていいの?」「当たり前じゃない。こっちには金があんのよ。財産分与してもらったからね。ビールも買い足しておくわ。」

こうして、私は息子と再会した。あの反抗的だった息子は、別人のように変わっていた。素直で、まっすぐに感謝を伝えてくれる青年になっていた。

数日後、章が実家にやってきた。離婚を撤回してくれないかと言う。私は「寝言は寝て言って」と返した。「本気で言ってる。何もかも失った。支え続けてくれた妻も、息子も、若い女も。」「幸せな人が言うセリフじゃないわね。」「戻ってこい。償いはする。慰謝料も払う。今後家のことはできる限り手伝うつもりだ。」「具体策がゼロね。『できる限り』『つもり』。これのどこを信用すればいいのよ。」「頼むよ。俺はボロボロなんだ。」「愚痴を聞いてる暇はないのよ。午後からり太郎と出かける予定なの。」

「あ、あいつそっちにいるのか。許してやったってこと?」「まあ、そんなところね。」「だったら俺のことも許してくれよ。」「それは無理よ。り太郎は裏切ってないけど、あなたは私を傷つけただけじゃない。」「いや、あいつだってひどいこと言っただろう。」「あれは全部私のためだったの。私にひどいことを言って家から追い出して、自分は浮気相手の本性を見極めるために家に残ったのよ。」

「なんだそれ?あの女はり太郎を誘惑した。逆だろ?り太郎が誘ったんじゃないのか。」「あの子は那乃香さんとの会話を全て録音してたわ。ホテルに入ってから出てくるまでは、動画も回してたみたいよ。」「なんで?」「何もしてないことの証明が一番難しいからだって。確かに2時間カラオケして出てきたんでしょ?でも、あんな写真を見たら誰だって疑うわ。」「そもそも、その写真があること自体がおかしいと思わない?」「それはスナックのママが…あ、確かに変だな。なんでママが那乃香とり太郎を尾行するんだ?」

「尾行したのはママじゃなくて、スナックのお客さんが依頼した探偵だそうよ。那乃香は複数の客に結婚を匂わせてたの。それをママに怒られて泣いてたところを慰めたのが、あなたってわけ。」「なんでお前が知ってんだよ。」「ちょっと前にり太郎と飲みに行ってきたのよ。お店のママが落ち着くいい人でね。那乃香の本性を知るために、あえて近づいたの。」

章は絶句していた。「やっぱり俺は被害者じゃないか。」「そう思うなら訴えれば?もう私たちには関係ないから、勝手にどうぞ。」「いや、まだチャンスはあるよな。20年も家族やってきたんだぞ。絆があるだろう。」「息子のことを1ミリも可愛いと思ったことがないとか、散々ひどいことを言ったくせに、よく言うわ。」「だったらり太郎が俺に言ったことだって取り返しがつかない暴言だろ。」「そうね。あれは確かに傷ついただろう。俺もあいつも同じじゃないか。」「でも、あの子は昔から不器用でね。母の日カーネーションをくれたんだけど、その時に言った言葉が忘れられないの。『道に落ちてたからやるよ』って。たまたま拾ったんだと思うでしょ?違うの。買ってきたなんて恥ずかしくて言えないのよ。そういう紛らわしい嘘をつく子なの。私はそれをすっかり忘れて、あの子を信じなかった。」

「じゃあみんな悪いってことで、両成敗でいいな。」「なんかやたらと話に入ってこようとするのやめてくれる?あなただけは別なんだから。」「俺にはお前たちしかいないんだよ。家族だろ。」「あなたが選んでくれた弁護士さんが離婚届を持ってきてくれたから、先週出してるわ。もう他人よ。」「取り消しだ。あ、いや、再婚しよう。プロポーズするから受けてくれ。」「1億のダイヤをもらっても、あなたとは一緒になりません。」

その後、私は浮気の証拠を掴んでいたので、章と那乃香の両方に慰謝料を請求し、支払わせた。財産分与は、土地の価値が高騰していたこともあり、預金だけでは清算にならず、結局家と土地も売却することになった。章は住む場所まで失った。

章は那乃香に「今まで使ったお金を返せ」という、なんともせこい裁判を起こしたそうだ。当然取り返せるはずもなく、弁護士費用をどぶに捨てただけとなった。一方、那乃香には複数の男性がいた。全員に結婚を匂わせて生活費を引き出していた。被害にあった男性同士が探偵事務所を通じて繋がったことで、結婚詐欺紛いの手口が業界内で噂になった。那乃香は次の相手を探そうとあちこちの店を渡り歩いているが、り太郎曰く「言うほど美人ではなかった」とのことで、新しいカモ探しにも苦戦しているらしい。

私は今、実家で父と母、そして息子の4人で新しい暮らしを始めている。財産分与のおかげで生活費の心配もなく、り太郎と笑い合える毎日が久しぶりに戻った。夫の存在は、私にとってはよほど重荷だったのだろう。今は驚くほど心が軽い。不器用で反抗的だったり太郎は、別人のように変わり、素直でまっすぐに感謝を伝えてくれる立派な青年になった。この自慢の息子が社会に育つまで、あと少し。貴重な時間を大事に、1日1日を過ごしていこうと思う。

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