「あや、塾はもう終わったの?」
「終わったよ。」
「じゃあ早く帰ってきなさいよ。さすがに遅すぎるわ。」
「友達とちょっと喋ってたんだよ。」
「もう最近は物騒なんだから気をつけないと。」
「はいはい。分かってるって。うるさいな。何でもかんでもいちいち口出ししてこないでよ。」
「何でもかんでもじゃないでしょ。こんなに遅くなるなら事前に連絡しておいてよ。こっちはご飯を作って待ってるんだから。」
「そんなの知らないって。」
「今から迎えに行くから場所教えて。」
「だめよ。絶対に来ないで。」
「なんで?何か後ろめたいことでもあるの?」
「そんなのないから。」
「じゃあなんで?」
「お母さんを友達に見られるのが恥ずかしいんだよ。なんでそんなブクブク太った人が母親だってみんなに見られたら私が恥をかくって分からないの?」
「ブクブクって、そんなに太ってる?ひどいよ。」
「マジで最悪なくらい太ってるから。昔は服が綺麗に着こなせてたからまだ良かったけど、今のあんたはマジで見てられないから。」
「そこまで言わなくてもいいじゃない。」
「それくらい言わないと自分では気づかなかったんでしょ。だからはっきりと言ってあげてるのよ。あんたの存在は私にとって恥だから。私はもっと美人でモデルみたいな人が母親でいて欲しかったわ。」
「でもしっかり食べることは健康的な体作りには必要だと思うの。私は気にしなさすぎだけど、あなたは気にしすぎよ。いつもダイエットとか言ってご飯をちょっとしか食べないでしょ。それだといつか倒れたりするかもしれないわよ。」
「うるさい。今はそんな話はしてない。私の母親を名乗りたいのなら、その見た目をどうにかして。じゃなかったら二度と一緒に外を歩かないから。」
「分かったわよ。とにかく早く帰ってきてね。」
十分後、みち子は夫のとひに電話をかけた。
「もしもし、ちょっといい?」
「なんだよ。残業だって伝えてただろ。今もまだ仕事中なんだから連絡してくるなよ。」
「あやが私の存在が恥ずかしいって言われちゃって。」
「どういうことだ?」
「私が太ってるのが許せないらしいのよ。」
「ああ、それは俺も同じ気持ちだな。」
「え、あなたまで?」
「ああ、正直お前のだらしない体にむかついてるよ。どうしてそんなことになってしまったんだ。」
「私は昔から美味しいご飯屋を見つけるのが趣味で、最近は出前でも色々なものを注文してるから。でもそれは友達も喜んでくれてたじゃない。」
「だとしても太られるのは全然違う。」
「あなただってお腹が出てるし。」
「俺は別にいいんだよ。俺は社会で戦っててストレスがあるんだ。お前みたいにストレスもないくせにバクバク食って太ってるのとはわけが違う。」
「私だって仕事はしてるわ。」
「単なるパートタイマーのくせに偉そうなことを言うな。俺は豚の餌を買うために仕事してるんじゃないんだ。」
「ひどい。それはさすがに言いすぎよ。自分の奥さんのことを豚扱いするなんて。」
「それが嫌なら痩せてみろ。お前のために仕事してると思うと気が滅入るんだよ。俺は今、娘の幸せのために仕事をしてると自分に言い聞かせながらやってるんだ。」
「何よそれ。」
「お前は我が家じゃそういう存在だってことだ。嫌なら努力をちゃんとしろ。だらしない奴を俺は妻とは認めないからな。」
「もういい。」
三日後、みち子は友人で仕事仲間でもあるみほに相談を持ちかけた。
「今度の休みにまたご飯に行きましょうよ。どこかおすすめのところない?あなたのおすすめなら間違いなしだからさ。」
「ヘルシーなところでもいい?」
「私は全然いいけど、急にどうかしたの?」
「ちょっとダイエットをしててね。」
「ええ?なんでまた?」
「さすがに太りすぎてる気がして。」
「みち子がそんなこと気にするなんてね。でもあなたの体型は年齢からしたら普通だと思うよ。私も年と共に丸くなってきてるから。」
「でも娘と夫から怒られちゃってさ。」
「そうなの?」
「うん。娘から、母親だって周りに思われるのが恥ずかしいって言われて。」
「うわ、それは結構きつい言い方されたね。」
「最初は腹立ったんだけど、恥ずかしい思いをさせてたのなら申し訳ないって思って。」
「みち子の娘って今高校生でしょ?」
「うん。十六歳よ。」
「それは単なる反抗期だって、そこまで気にすることないよ。」
「そうかな。でも夫からもきついこと言われたし。」
「そうなんだ。」
「だって豚だって言われたしね。」
「ああ、それ本当?」
「そうよ。最低でしょ。」
「最低すぎるでしょ。あんたそんな男とこの先も一緒にいるつもり?」
「ちょっと待ってよ。さすがに飛躍しすぎだって。ちょっとした言い争いみたいなやつだから。」
「それでも言葉がすぎてるわ。私は仕事上いろんな夫婦関係の争いに関わってきたけど、そういうところからどんどんエスカレートしていくのをたくさん見てきたからね。それはあくまで入り口に過ぎないの。ここからひどくなると思うから。その前に。」
「確かに最近、夫が冷たいんだよね。もしかしたら愛想を尽かされてるのかも。」
「いや、そんなひどいことを言う旦那は、あんたが捨てるくらいじゃないと。」
「それはだめよ。私は夫の稼ぎがないと暮らせないもの。それにあやのことだってあるし。」
「みち子はその気になれば一人でも稼げるわよ。」
「え?あ、嘘。」
「後でその方法も教えてあげるね。」
「なんかやばいやつじゃないでしょうね。」
「私がそんなの教えるわけないでしょ。お金の心配ならみち子はしなくてもいいと思うよ。」
「いや、だとしてもだめよ。私はあの二人のことを大切に思ってるから。嫌な思いをすることはあっても、離れ離れなんて考えられない。頑張ってかっこいい母になれるように努力するわ。」
「あんまり無理はしないようにね。」
「うん。ありがとう。」
三ヶ月後、みち子は夫のスーツをクリーニングに出そうとして、ポケットに違和感を覚えた。
「ねえ、これはどういうことよ。」
「はあ?何?」
「あなたのスーツをクリーニングに出そうと思ってポケットを探ったら、ホテルのポイントカードが出てきたのよ。」
「はあ?お前何言ってんだ?」
「私はただ、何か大事なものが入ったままクリーニングに出さないようにしただけよ。でも何よ、このカードは。調べたらラブホテルじゃなかった。」
「別にちょっと休憩に使っただけだ。」
「じゃあなんで先週の日曜日にも使ってるのよ。ゴルフだって言ってたはずなのに。どうしてラブホに行ったりしてるの?そんなのおかしすぎるわ。浮気してるんでしょ。言い逃れできると思わないで。」
「だったら何だって言うんだよ。」
「浮気してたら何だって聞いてんだよ。開き直るつもり?」
「デブが喚くな。お前なんか浮気されて当然だろうが。こっちは毎日仕事を頑張いてやってるんだ。それなのに家に帰ったらお前みたいなだらしない体型の人間がいるんだぞ。そんなのやってられねえって。こっちは何のために仕事をしてるかわからねえんだよ。だから浮気をしたっていうんだ。」
「何を自分勝手なこと言ってるのよ。浮気を正当化なんてできないからね。」
「うるせえ。お前の相手なんて、捨てられるかよ。ちなみに今晩も俺は花江と会うからな。」
「花江?それが浮気相手なのね。」
「そうだ。だから邪魔だけはするんじゃねえぞ。」
十分後、娘のあやがみち子の部屋にやってきた。
「お母さん、ようやく気づいたみたいね。」
「何が?」
「さっきお父さんから連絡があったわ。花江さんの存在がバレたって言ってた。」
「どういうこと?あなた知ってたの?」
「もちろんよ。ちょっと前に紹介されたのよ。」
「実の娘になんてことを。」
「でもあんまりお父さんを責めないであげて。私がずっとお父さんにお願いしてたことだから。あんなデブが母親なんて恥ずかしいから、別の人と再婚してってね。」
「嘘。あなたの差し金ってこと?」
「そのためにお父さんが動いてくれてたのよ。そして花江さんっていう超美人な女性を連れてきてくれたの。本当にお父さんに感謝してるのよ。だからあんまりお父さんを責めないであげて。」
「信じられない。」
「それにあんたにはお父さんを責める権利はないからね。そもそもお父さんが浮気したのは、お前に魅力がないからだろ。どう考えても浮気相手の方が美人。これからはパパと私と三人で暮らすから。」
「私を追い出すつもりなの?」
「そういうこと。あんたに居場所なんてないわ。父さんのお金で生活をしてブクブク太るようなだらしない人間はいりません。さっさと出てってよね。」
「それがあんたの本音ってことね。」
「そういうこと。」
「分かった。じゃあ離婚するね。」
「やった。じゃあすぐにでも出ていく準備をしないと。あんまりめんどくさいことは言わないようにしてね。さっさと離婚するのがあんたの勤めだから。」
「そうさせてもらうわ。」
「本当に惨めね。あんたみたいなデブは誰からも好かれないから、一生独り身の人生を歩んでくのよ。お願いだから私のことを娘とか周りに言いふらさないでよ。あんたが母親だって知られたら恥ずかしくて外を歩けないからさ。」
「そうさせてもらうわ。」
二週間後、とひが怒鳴り込んできた。
「お前、何を余計なことをしてくれてんだ?」
「え?何が?」
「花江に慰謝料を請求したらしいな。」
「ええ、当たり前でしょ。」
「慰謝料の支払いはなしってことにしたはずだ。お前が養育費を払うのを免除するのを条件にな。」
「そうね。それはもちろん知ってるわよ。でも花江さんはそれとは全く別よ。その人のせいで私たちの家庭は壊れてしまったの。だからその分の責任を追求するのは当然のことだと思うけど。」
「お前のせいで花江はぶち切れてるんだよ。」
「私に対して怒ってるかもしれないけど、あなたには関係ないでしょ。」
「俺にも怒ってるんだよ。こんな金を請求されるなんて聞いてないってな。」
「でもそれは、とひだって知らなかったんだから責めるのは見当違いだと思うけど。」
「俺だってそう言ったよ。でも花江は全く話を聞いてくれないんだ。それで別れるとまで言ってきて。」
「そんなことで別れるなんて言ってきてるの?そもそも本当にその人は結婚する気はあったのかしら?」
「当たり前だろ。だから娘にも合わせたんだ。」
「だとしたらちょっと変な人を捕まえちゃったみたいね。そんなことで別れるなんて普通は言わないと思うわ。そもそもあなたが肩代わりすればいいだけじゃない。」
「そう言ってるんだけどさ。」
「私があなたの代わりに行ってあげようか。」
「ふざけるな。そんなこと言ったら火に油だろ。」
「でもあなたは、花江さんが嫌いな人みたいだからさ。ちゃんと言ってあげた方がいいと思って。」
「うるさい。お前は余計なことをするな。」
「そうね。それじゃあしっかりと支払いをお願いね。」
「慰謝料の請求を取り下げるとかはありえないのか?」
「ないわよ。これは余計なことじゃなくて大事なことだから、しっかりとさせてもらうわ。それと離婚後のやり取りに関しては、友人のみほに任せてるから勝手に連絡してこないようにしてね。」
二ヶ月後、みち子は駅前で娘のあやと偶然出くわした。
「あんた、何やってんのよ。」
「え、何が?というか、連絡してくるなんて思わなかったわ。」
「私もあんたに連絡するつもりなんてなかったわよ。そういえば、とひは再婚はしたの?」
「いや、まだよ。そういう話は聞いてないわ。」
「あら、何か揉めてるのかしら?」
「そんなの知らないわよ。それよりも、あんたのことをさっき見たの。」
「そっか。この辺りってあんたの通ってる塾の近くだったわね。」
「そうよ。あんたの姿を見てちょっとつけたの。」
「嫌がらせをしないでよ。」
「あんたがどんな惨めな暮らしをしてるか気になったの。ゴミを漁ってるところを見つけて写真を撮ろうと思ってさ。」
「そんなことするわけないでしょ。」
「そしたらあんたが超高級そうな焼肉店に入ってくのを見てさ。あんたなんか、奢ってもらってない?なんでよ。そんな高そうなお店で食事なんてできるわけないでしょ。食い逃げでもして捕まるつもりなの?」
「そんな店に迷惑をかけるようなことはしないわ。しっかりとお支払いをするつもりよ。」
「そんな金がどこにあるのよ。」
「ありがたいことに収入が増えてるのよ。」
「そんなことあるわけないでしょ。単なるパートタイマーのくせに。」
「とひが全く同じことを言うのね。まあでもパートは今も続けてるわ。でも副収入ができたのよ。」
「副収入?」
「私が昔から美味しい店を見つけたりするのが好きだっていうのは知ってるでしょ?その店をブログとか動画で紹介してるのよ。それがかなり好評でね。そのおかげでかなりの収入を得ることができるようになったの。だから今は前よりもいい暮らしをさせてもらってるわ。」
「だからそんな高級店に来てるの?」
「そうよ。リサーチも込めてきてるけどね。ただ今まではどうやっても来られなかったような店に行けるようになったからね。本来なら予約すら取れないようなお店も、横の繋がりとか紹介とかで撮らせてもらえるようになったし。本当に幸せな毎日を送れてるわ。」
「そんな金持ちになったんだ。」
「金持ちなんて、そんな大層なもんじゃないけどね。ただ、三人で暮らしてた時よりもいい生活が送れてるってのは事実ね。」
「あんたなんかがそんな稼いでるなんて。私もこれでお金がもらえるなんて思わなかったわ。」
「ただの趣味でやってたことなんだけど、みほが絶対に仕事になるって教えてくれたの。本当にみほには感謝してるわ。」
「ねえ、今も店にいるの?」
「うん。」
「ちょっと私も行っていい?そこのお肉を食べてみたいのよ。」
「支払いはお父さんにしてもらいなさいよ。」
「いや、お母さんが払ってよ。」
「お母さん?誰のことを言ってるの?もう私はあなたの母親じゃないわよ。」
「そんな冷たいこと言わないでって。」
「ごめんね。料理が来たから、何も送ってこないで。」
翌日、とひがみほの事務所に乗り込んだ。
「みほさん、どういうことですか?」
「何でしょうか?」
「昨日うちの娘がみち子に会ったんですよ。そしたらあいつがとんでもない稼ぎがあるってことで。」
「そうですね。動画サイトを見たらすごい再生数でしたよ。あれってとんでもない稼ぎがあるんじゃないですか。」
「詳しい収益に関して私は知らないですよ。友人とはいえ、そこまで突っ込んだことは聞けませんからね。」
「そんなことは重要じゃないです。俺が言ってるのは財産分与に関することですよ。」
「財産分与?」
「あれだけの収益があったのに、俺はその半分をもらってないんです。あなたは知ってて財産を隠したってことですか?それは許されないことですよ。」
「落ち着いてください。私は後ろめたいことは何もしてません。」
「ちょっと、しっかりと財産分与をしてもらいたいです。」
「ちゃんと動画を見た方がいいですよ。みち子が動画配信を始めたのは、あなたたちと離婚をする三ヶ月くらい前ですよ。」
「それが何ですか?」
「最初からあんな再生数を稼げたわけじゃないです。みち子の動画はあなたたちと離婚した後にバズって、今の人気を獲得していたんですよ。つまりその収益はあなたたちと離婚した後に発生したものです。ですので、それは共有財産には含まれません。」
「え、それじゃあ俺は一円ももらえないんですか?」
「そうなりますね。」
「なんだよそれ。散々俺の金で贅沢を食ってたくせに、俺には全く恩返しをしねえってのか。本当にどうしようもねえやつだな。」
「みち子は恩返しをするつもりでしたよ。」
「は?」
「みち子はあなたたちから体型のことを言われたり馬鹿にされたりしても、あなたたちのことを恨むようなことはなかったです。動画やブログを始めたのは、金銭的に二人の助けになればと思ってのことです。私は離婚しても生活できるようにと思って進めましたが、みち子はそんなことは全く考えず、あなたたちのために副業を始めたんです。そんなみち子を切り捨てたのはあなたたちでしょ。それなのにみち子に怒るなんて許されません。自分で選んだことなんだから受け入れてください。そして、これ以上あの子に関わろうとしないで。」
三ヶ月後、みち子のスマホに、ブロックしていたはずのあやから連絡が入った。
「お母さん、やっと連絡をしてくれたのね。」
「あんたがみほの弁護士事務所に行って、私と連絡を取らせろなんて言うからよ。みほに迷惑をかけることだけはしないで。」
「だってお母さんが私を無視し続けるから。」
「あなたとはもう何の関係もないのよ。だからブロックしただけ。」
「そんな冷たいこと言わないで。お願い。一度会って話がしたいの。」
「いや、なんでよ。」
「とひは再婚をしたんでしょ。」
「知ってたの?」
「みほが、とひがわざわざ伝えてきたのを聞いたの。だから私と会ったりしたら、花江さんが気分を悪くするわ。」
「あんな人の気持ちは考えなくていいわ。」
「え、なんで?だってわがままで自分勝手で私は大嫌いだから。」
「美人で大好きだとか言ってなかった?」
「見た目はいいけど中身は最悪だった。あんな人だとは思わなかったわ。」
「そうだったな。」
「それでやっぱり私はお母さんのことが好きだって気づいた。だからどうしてもお母さんに会いたくなったの。」
「それは迷惑な話ね。」
「え、迷惑?」
「そうよ。だってこっちは新しい人生を歩んでるの。それなのに付きまとわれたら迷惑でしょ?」
「私はお母さんの娘なんだよ。」
「離婚した時点で、あなたは娘でもなんでもないわ。」
「そんなこと言わないでよ。どうしてそんな冷たいことを言うの?ねえ、今どこに住んでるの?よかったらそっちに私を住ませてくれない?今の家にはもう私の居場所がなくってさ。」
「無理よ。こっちにもあんたの居場所はないから。」
「なんでよ。」
「新しい恋人ができたの。動画を見てくれてるファンだったんだけど、私のことをとても大事にしてくれてね。連絡を取るようになって、付き合ってるのよ。」
「恋人ができたの?こんな見た目の私だけど、愛してくれる人がいたわ。今はその人と幸せに暮らしてるから、邪魔をしないで。」
「ちょっと待ってよ。私のことを捨てるの?」
「私を捨てたのはそっちでしょ?どうして私が捨てたことになるのよ。私はできる限り家族のためにやれることをやってきた。美味しいものを食べて欲しくて食べ歩きをして、その味を出せるように家で料理を頑張ったわ。」
「もしかして、食べ歩きをしてたのって。」
「元々はあなたたちに美味しい料理を振る舞いたかったからよ。途中から趣味になったけど、最初はなんとかあなたたちを幸せにできないかっていうところからだった。それで太った私を馬鹿にして捨てたんでしょ。」
「モデル体型のお母さんがいいって言ったのはそっちよ。」
「なのにちょっと気に食わないからって、また私に戻ってくるなんて虫が良すぎるわ。母親ってのはそんなコロコロ変えられるものじゃないの。そっちを選んだんなら、そっちで自分が幸せになれる方法を考えなさい。」
「でも花江さんが金遣いが荒くて、私大学に行けないかもしれないの。」
「そんなの私は知らない。自分で稼げばいいじゃない。」
「そんなこと言わないでよ。」
「それと、自分が私の娘だって外では絶対に言わないでね。あんたみたいなわがままな人間が娘だって知られたら、恥ずかしくて外を歩けないから。」
その後、あやは大学へは進学させてもらえず就職をしたのですが、すぐにやめてしまったそうです。就職を機に家を出て一人暮らしをしていたのですが、今はフリーターのような人間とつるんで遊び回っているそうです。犯罪に手を染めるようなことだけはやめて欲しいですね。とひは花江さんの代わりに慰謝料を払いつつ生活をしていたのですが、花江さんの浪費のせいで直近は火の車になってしまったとのこと。それでも浪費をやめない花江さんに怒りを覚えて大喧嘩をしてしまい、最終的には暴力事件を起こして警察に逮捕されてしまったそうです。見た目だけで人を選ぶとこれだけ痛い目に会うんだと分かってもらえたのでしょうか。ちなみに花江さんはとひと離婚して他の男に養ってもらおうとしたのですが、暴行で受けた傷が残ってしまったせいで、男は誰も相手にしなかったのだとか。美人だけが売りの人だったので、これから大変な人生が待っていそうです。
一方の私は、新しい恋人と二人で幸せな生活を送っています。動画やブログの方は好調で、現在出版社から本を出さないかという話が来ていて、今はその執筆に忙しいんです。執筆業が落ち着いたら結婚をする予定でいます。やっぱり今の私を心から愛してくれる人との生活は本当に幸せですね。これが一生続くことを心から願っています。ご視聴ありがとうございました。動画の評価とチャンネル登録もよろしくお願いします。それでは次回の動画でお会いしましょう。
