朝の食卓で、夫の和馬が弁当箱を開くなり、嫌な顔をした。
「何だよ、これ。昨日の残りじゃん。手抜きすんなよ」
私は弁当を作りながら、昨夜のことを思い出していた。母の喉に痰が詰まり、吸引機で吸い出していたのだ。息もできない様子で、手が震えていた。
「お母さんの喉に痰が詰まって、吸引機で吸い込んでたの。夜中まで手がかかって、眠れなかったんだよ」
「はあ?痰が詰まった程度で大騒ぎしてたのか?」
「程度って…。場合によっては命に関わるんだよ。自分の母親のことでしょ。なんでそんな無責任なことが言えるの?」
「母さんの介護はお前の仕事だろう。俺は関係ないじゃん」
この13年間、彼はずっとそうだった。私は毎日介護と家事に追われ、睡眠時間は4時間。身を削って家族を支えてきた。
「文句くらい出るわよ。こっちは毎日介護して家事して、4時間睡眠で頑張ってるんだから」
「何様だよ。介護してる程度で疲れたとか抜かすな。誰のおかげで飯が食えてると思ってるんだ。文句あるなら出ていけ」
「あのね、そっちこそ何様なの?私が家事や介護をしてるから生活できてるんでしょ」
「頭悪すぎだろ。冷静に考えろ。俺は外で働いて生活費を稼いでる。お前は?お前の家事や介護が一円でも稼いでるのか?」
「そういう問題じゃないでしょ」
「そういう問題だ。俺は給料を100%家庭に入れてる。お前は一円も稼いでないだろう。誰の金で生活してるか自覚あるのか?」
確かに、私はお金を稼いではいない。でも、その分家族のために尽くしてきた。それなのに、彼は私の存在価値をまるで認めようとしない。
「あなたに期待してた私がバカでした」
「分かってるならちゃんとしろ。次もこんな弁当を作ったら叩き出すからな。この寄生虫が」
その言葉に、私は静かに頷いた。涙がこぼれそうになるのを必死に堪えた。
翌日、私はお母さんにLINEで聞いた。
「お母さん、昨日なんで泣いてたの?」
「え、気づいてたの?」
「いくら寝ぼけてても、そのくらいは気づくわよ。私の介護をしてた時、どうして泣いてたの?」
「何でもないんです。目にゴミが入っちゃって」
「あなたはこの13年間、本当によくやってくれたわ。私の介護が辛いなら、私が施設に入ってもいいのよ」
「どうしてそんな話になるんですか?」
「自分でも分かってるの。お先短い身であなたの負担になってることは。もういいんじゃないかって思ったのよ」
「いいって、何がいいんですか?私の介護なんて、ヘルパーでも雇えばいいわ。さおりさんが我慢し続ける必要はないの」
「そんな我慢だなんて…」
「でも、しんどいんでしょ?」
確かにしんどくないと言ったら嘘になる。夜遅くに起きてお世話をして、辛いこともたくさんあった。
「そんな寂しいこと言わないでくださいよ。私にはもう両親がいません。両親は駆け落ち同然に結婚して、親戚にも会ったことないんです。そんな私にとって、お母さんは母親なんです。結婚して辛いこともあったけど、お母さんが本当の母親みたいに迎えてくれたから」
「さおりさん…」
「嫁失格かもですけど、私、今は和馬のためにってあまり思ってないんです。介護を続けてるのは、お母さんのため。すみません」
「そんなことないわ。和馬の態度は、私から見てもひどいものよ。さおりさん、私だってね。あなたのことを本当の娘みたいに思ってるの」
「え、はい…。どうしました?」
「ちょっと待って。それ、いいじゃない」
「はい?」
「あなた、今から嫁終了よ。あなたは嫁失格です。和馬と離婚しなさい」
翌日、私はいつも通り弁当を作った。朝5時に起きて、全部手作りした。彼の好きな唐揚げを揚げて、卵焼きも焼いて、きんぴらごぼうも作った。
「お前さ、反省とかできないわけ?何だよ、この弁当。テンション下がるわ」
「昨日の残りじゃないよ。今日は朝5時から起きて、全部手作りしたの」
「頑張ったかどうかはどうでもいいんだよ。結果だよ。結果としてこんな弁当は論外だって言ってるの」
「あなたの好きな唐揚げを朝っぱらから揚げたのよ。卵焼きも焼いて、きんぴらごぼうも作って…」
「お前、SNSとか見たことないのか?彩りってものがあるだろう。お前と同じ主婦がもっと綺麗な弁当を作ってるんだぞ」
「お弁当を作ってすぐに介護があるから、あそこまでの時間はかけられません」
「それは手抜きのための言い訳だろ。生活費を入れている俺がこれじゃダメだって言ってるなら、間違ってるのはお前だ。分かるか?」
「作った私が一生懸命作ったって言ってるなら、うちのお弁当はそれが正解よ。分かる?」
「舐めてんのか。弁当を作った程度で何様だよ」
「この弁当で金が稼げるか?無理だよな。けど俺はこの弁当を食って金を稼ぐんだよ。俺のためにもっと努力しろ」
「頑張ってるとか関係ないんじゃなかったの?」
「それはお前の話だ。お前の頑張りは一円にもならないからな。俺の頑張りは給料っていうリソースに変わるんだよ」
「そうですか」
「前にも言ったよな。次くだらない弁当だったら叩き出すって」
「オッケー。じゃあ出ていくね」
「はあ?ふざけてんのか」
「私だってちょっとは悩んでたんだけど。そこまで言われるなら、出ていきますね」
「強がるなよ。うちから出て行って、お前が生きていけるわけないだろう」
「それはやってみないと分からないでしょ。あなたの嫁は今日で終了よ」
「あ、そう。やれるもんならやってみろ。泣いて謝るまで許してやらねえからな」
数日後、和馬が離婚届を出してきた。
「おい、さおり。離婚届を出してきたぞ」
「あ、そう。ありがとう」
「速攻で叩き出したかったけど、母さんの介護もあるからな。ここ数日は置いてやってたが、離婚した以上は他人だ。すぐに出ていけ」
「オッケー。というか、今はちょっと手が離せなくて。続きはまた後でいい?出ていく準備で忙しいってか」
「どうせすぐに帰ってくるくせに。ご苦労なことだな」
「え、違うけど」
「はあ?じゃあ今何してんだよ」
「お母さんの介護」
「いや、出てくんだろ。そんなことしてないで早く出ていけ」
「何言ってるの?帰ってきたのよ。自分の実家に」
「はあ?お前、何言ってるんだ?」
「あなたの嫁として出ていって、実家に戻ってきたの。出戻りってやつね」
「お前に実家なんてないだろう。そこは俺の実家だ。嫁の分際で立場を履き違えるな」
「ああ、言ってなかったっけ?私、お母さんの娘になったから」
「はあ?俺と離婚したんだから、もうお前は他人だろ」
「いやいや、そうじゃなくて。養子縁組」
「誰と誰が?」
「私とお母さんが」
「え?」
「あなたの嫁はやめました。離婚したからね。でもお母さんの娘になったから、帰ってきたの」
「いや、何言ってるんだ?」
「今日から改めてよろしくね。私の方が年下だから、妹よ。ちなみに私はもう嫁ではないので、お弁当は作りません。あなたの食事も洗濯も掃除もしません。そこのところ、しっかりと把握しておいてね。お兄ちゃん」
1週間後、和馬が怒鳴り込んできた。
「くそ。さおり、お前いい加減にしろよ」
「え?何が?」
「シャツだよ。何だこれ?アイロンかけてないからヨレヨレで、今日部下に笑われたんだぞ」
「いや、自分でやってって言ったでしょ」
「今月の生活費はもう俺が入れたはずだ。俺のリソースで生活してるんだから、これくらいやれ」
「お兄ちゃん、わがまま」
「お兄ちゃんって言うのやめろ。気持ち悪いんだよ」
「じゃあ、もらクソ野郎」
「なんでそうなるんだよ。そもそもこっちがリソースを提供してるんだぞ。お前もちゃんとやれよ」
「そんなに不満なら、生活費を払いましょうか?」
「はあ?」
「幸いなことにお母さんの年金で2人分は出るから、そこまで贅沢な生活してないからね」
「いや、でもお前、そうそうだよ。何よ?馬の学費は、あれは今も俺が払ってるんだぞ。俺が払わなくなったら、り馬はどうするんだ?」
「えっと、ごめんね。なんで払わないって選択になるの?」
「なんでもクソもないだろう。お前と離婚したんだ。親権もお前が持っていったし、払ってやる義理はない」
「私とあなたが離婚したから何?離婚しようが親権を持ってなかろうが、り馬はあなたの息子よね」
「だからって言っとくけどな。俺はり馬が大学を退学になっても困らないから。それが嫌なら、今まで通りちゃんとやれ」
「なんて言い草。そう考えると、むしろ得な状況かもな」
「どうして?」
「お前が妹になったのは予想外だったけど、それって一生母さんの介護をするってことだろ?」
「まあそうね。娘になったわけだから」
「嫁じゃないから生活費を払ってやる理由もない。俺からしたら、得以外の何者でもないな。なんでこの家にいられると思ってるの?」
「はあ?何言ってんだ」
「この家はお母さんの家よね。そうだけど、将来的には俺が相続する家だ。つまりこの家は俺のものだ。俺が住んでても問題ない」
「問題ですねえ。養子縁組したから、私にも相続権があるのね。で、お母さんはこの家は私に相続するって決めたの」
「はあ?なんで?」
「つまり、この家は今はお母さんの家で、将来は私のもの。その観点で言うと、最もリソースを費やしてるのは私たち。いや、それはおかしいだろう。なんでだよ。家を提供してるのは…」
「生活費のリソースだと思うけど、それはその…今のあなたは無関係なわけよ。ご自分の立場を履き違えていただいてよろしいですか?居候はそちらですよ。お兄ちゃん」
数分後、和馬は母親に詰め寄っていた。
「母さん、これどうなってんだよ。なんでさおりに家を相続するなんて言い出したんだ?」
「なんでって?さおりさんももう正式に私の娘。相続権はあるでしょう」
「そういうことを言ってるんじゃないんだよ。養子縁組のことだってそうだ。俺に黙って勝手なことばっかしやがって」
「私が娘を迎えようが家をどうしようが、私の勝手です」
「実の息子よりも嫁の方が大事だって言うのか」
「それ以外に、こんなことをする理由があるの?」
「ふざけんな。ありえないだろう。こんなの間違ってる」
「その間違ってる行動を実の母親に選ばせた。これがどういう意味か分からないの?俺が悪いって言いたいのか?」
「言いたいんじゃなくて、そう言ってます。あなたはさおりさんのことを何だと思ってるの?」
「母さんは介護されて勘違いしてるだけだ。あんな女の言うことを聞いて騙されてるんだよ」
「養子縁組も実家の相続も、私からの提案よ。こんな薄汚いババア相手に、食事を食べさせておむつを替えて、夜中に叩き起こされても嫌な顔もせず、13年間ずっとよ」
「それはそれがあいつの役割だし」
「役割?それは誰が決めたの?」
「はあ。親の介護は嫁の仕事だろう。俺は外で稼いでるんだから」
「バカねえ。私がさおりさんの立場なら、速攻で出てってるわ。13年も介護しません。こんなクソ夫に離婚届を叩きつけるわよ」
「嘘つけよ。母さんはばあちゃんの介護やってたじゃん」
「そうね。やってました。だから俺は、あれが嫁のあるべき姿だと思って…」
「けど、私の夫は私にちゃんと感謝してくれてたわ」
「はあ?父さんが?冗談やめろよ」
「確かに口数の少ない人だったわ。不器用で仏頂面で可愛げもない。でもね、いつだって私を尊重してくれてた。私への感謝だって、1日たりとも欠かしたことはなかった。だからこそ、私は介護で疲れても頑張れた。それだけ苦しくても、あの人がそばで支えてくれたから。あなたみたいに責めてくるだけの夫と一緒で、どうやって頑張れって言うの?」
「いや、でも俺は外で稼いでるから…」
「何?あんたがそうやって稼げるのは、家庭が守られてるからよ。その家庭を守ってたのは誰?さおりさんじゃない」
「その家庭を維持するために、俺が稼いでたんだろう」
「そうね。一理あるわ。あんたが稼いでくれるおかげで生活できる。それは事実よ。だからって、さおりさんの献身が無意味になるわけじゃない」
「一にもなってないんだぞ。価値がないってことだろう」
「仮にさおりさんがいなかったら、私の介護はどうしたの?」
「はあ。そりゃヘルパーを雇ったりとか、お金がかかるわよね。家事は家事代行でも頼むの?あら、またお金がかかるわ」
「いや、それはそうだけど…」
「で、さおりさんに価値はないの?あなたの収入もほとんど消えるけど、それでも一円の価値もないって言えるの?」
「俺が言いたいのはそういうことじゃなくてだな…」
「そういうことでしょ。仮にそうじゃないと言うなら、稼いでくるあんたにも価値がないってことじゃない」
「いや、それは…」
「馬が県外の大学に通ってるのはね、さおりさんのおかげなのよ。知らなかったでしょ」
「え?り馬が…」
「なんで急に…」
「馬は優しい子だからね。うちにいたら介護を手伝って、自分のことは二の次にするわ。そうならないように、さおりさんが家を出るよう言ったの」
「そうだったのか…」
「外で稼いでただけのあんたじゃなくて、さおりさんがり馬の未来を守っていたことになるわね。でも学費は俺が出してたし…」
「その学費を払えてたのも、介護してくれてたからでしょ。つまり、本当に価値がないのはかあんたよ。それが理解できないなら、うちから出ていってちょうだい」
数分後、和馬が私に頼ってきた。
「なあ、さおり。お前から母さんに行ってくれ」
「何をよ?」
「母さん、俺に出ていけとか言い出したんだよ。ちょっと冷静じゃないって言うか…」
「出ていけばいいじゃない」
「いやいや、本当に俺が出ていったら困るのはそっちだろう。生活費の話?それと、り馬の学費もだ。いくら母さんの年金があるって言っても、学費を考えると生活できないだろう」
「できるわよ。え?離婚って、ただじゃないのよ」
「えっと、何言ってんだ?」
「まず財産分与でしょ。うちの貯金が500万あるから、それを半分」
「まあそれは分かるけど、250万程度じゃ困るだろう。学費だけでなくなるぞ」
「次。慰謝料?」
「俺が払うのか?不倫とかしてないのに」
「私、今までの介護とか日常のこととか、日記につけてたの」
「日記?それが何だって言うんだよ」
「それを使えば慰謝料の請求ができるのよ。13年間の介護と、それに対してのあなたの対応。睡眠時間が4時間しかない過酷な状態。弁護士の方が言うには、300万は取れるだろうってさ」
「はあ?300?」
「あと当然だけど、り馬の養育費ね」
「バカ言え、あいつはもう20だぞ」
「20歳でも学生です。卒業までの養育費は払ってもらいますからね」
「ふざけんな。そんなの不当だ。俺は絶対に払わないからな」
「なら、しっかりと裁判しましょうか」
「裁判って、お前本気か?」
「養育費の裁判は1年くらいかかることもあるそうだけど、慰謝料と財産分与のおかげで戦えるわよ。お望みなら徹底的にやりましょうね」
「ちょっと待てよ。そんな無駄金を使って勝てなかったらどうする?冷静になれって」
「いや、私たちの状況で私が負けることってないわよ。弁護士の先生のお墨付きよ。むしろここで戦わない方が無駄だって言ってたわ」
「そんな、そんなバカなことって…」
「ちなみに、あなたの年収が600万でしょ。養育費は月に10万くらいね。り馬が大学を卒業するまでよ。あいつが今年で3年生になるから、あと2年分240万。それと慰謝料・財産分与を合わせて550万。合計で790万ね。お兄ちゃん、頑張ってね」
「ふざけんな。そんな無駄金払うわけねえだろ」
「その場合、会社にも通知が行くわよ。私が裁判で勝てば、給料差し押さえだって可能になります。つまり、払うしかないのよ」
「なあ、さおり。確かに俺にも悪い部分はあった。あ、だからな。やり直そう。俺たち、20年も夫婦だったじゃないか」
「その20年で、夫婦としての絆がなくなったのよ。だからこうなったの。そんな良かったわね。離婚しても親権を失っても、まだあなたには価値が残るわよ。私たちの今後のために、しっかりと生活費を払ってちょうだいね」
数週間後、私はお母さんに報告した。
「お母さん、決着がつきました」
「本当に良かったじゃない。これで一安心よ」
「3年も無職で厳しいかと思ってましたけど、仕事も決まりました」
「さおりさんは真面目でいい子だからね」
「そんな、いい子なんて言われる年齢じゃありませんよ」
「私からすれば、娘はどこまで行っても娘よ」
「それはそうでしょうけど。あ、そういえば和馬から連絡がありました。裁判になると会社にバレるリスクも上がるからとのことで、観念したみたいです。養育費の支払いも同意しましたよ」
「それはいいけど、逃げたりしないかしら」
「そこは公正証書を作らせることにしました。これで強制執行ができるんで、大丈夫です」
「和馬も随分と参ってたってことね。仕事もこうして決まりましたし、決着もつきました。お母さんの介護もヘルパーさんを雇ったし。これで一息ってところね」
「本当に色々とあって疲れましたよ。正直、養子縁組しようと言われた時はどうなるかと」
「結果的にいいところに収まったでしょう」
「ですね。まあ、これもお母さんのおかげってやつですね」
「あなたが和馬との関係にけりがつけられなかったなら、私が背中を押してあげないとね」
「それは本当に感謝してます。正直、夫婦としては随分前から終わってたのかも。ううん…気づいてはいたんですけどね」
「分かってても簡単なことじゃないわよ。離婚って難しいことだから」
「そうですね。でも、良かったこともあるんですよ」
「良かったこと?」
「養子縁組です。ずっとお母さんのことが気がかりだったんで。和馬と離婚しても、娘でいられるんだって嬉しくて」
「さおりさんたら、こんなババアと今後も付き合おうなんて。そんな性格ね」
「確かに。でも、これでいいんです。私が守ってきた家族は、まだここにありますから」
その後、和馬は慰謝料、財産分与、そして養育費を素直に払うこととなった。公正証書の作成もあって、逃げられないということもある。ですがそれ以上に、そんな裁判をやってる暇がないというのが本音のようだ。
私と結婚してから20年間、和馬は家事の片鱗もやってきませんでした。そんな状態で突然放り出されたことで、生活はめちゃくちゃ。お弁当を用意するなんてできませんし、洗濯も掃除もできません。ヨレヨレのシャツで出勤し、靴も汚れて見栄えは最悪。今まで私が整えていた見た目が崩れ、一瞬で離婚したとバレたんだとか。
働きながら家事を行い、見た目にも気を払う。簡単なことではなく、50を超えて初めて上司並みに怒られているそうです。加えて私への支払いがあるため生活に余裕もなく、今は汚いゴミ屋敷のような家で苦労しているんだとか。
大事なものや支えられていた事実は、失って初めて気づきます。今まで当たり前だったものが、当たり前じゃなかったんだと。
私は仕事を始め、介護の負担をヘルパーさんに支えてもらっています。り馬もよく帰省するようになり、お母さんも言葉で労わってくれています。この当たり前が当たり前じゃないんだと胸に刻み、これからも自分の家族を守っていこうと思います。



